チャットボットの利用用途について

チャットボットの「利用用途」は、チャットでの検索精度を高めるための重要な役割設定です。この設定は、回答が見つからない場合にAIが質問を提案する「質問作成アシスト」の精度向上にも貢献します。チャットボットの役割や対応範囲をあらかじめ入力しておくことで、以下のようなメリットがあります。
-
AIによる「言葉の自動補完」機能
ユーザーの短い質問や曖昧な質問をAIが賢く理解し、検索に最適なキーワードを自動で補完します。
例: ユーザーが「有休」とだけ入力した場合、設定された「利用用途」を基に、AIがシステム内部で「〇〇株式会社 有給休暇規定」と言葉を付け足して検索するため、一発で正確なルールにたどり着けます。 -
質問作成のアシスト
ユーザーが質問入力欄でヒントを求めたときや、質問に対して回答が見つからなかった(関連度が低かった)ときに、次に進むための最適な質問候補をAIが作成・提案します。
※AIによる自動補完機能も搭載しており、入力内容を文脈に沿って補完します。
※入力データは学習目的では利用されません。
※設定した『チャットボットの利用用途』を反映させるためには、事前に「質問文生成機能の利用設定」をONにする必要がございます。
「利用用途」作成の留意点
- ボットの役割を決める
このチャットボットを「誰が・どんな目的で使うのか」(例:営業担当者が使う、自社製品を利用するお客様が使うなど)を明確に記載してください。
あらかじめ利用シーンを教えておくことで、AIが文脈を正しく理解し、ユーザーの曖昧な言葉を適切に解釈して検索キーワードを自動補完したり、質問文を提案したりできるようになります。 - 答えてほしい「テーマ」を具体的に並べる
チャットボットが対応する質問の種類(例:製品スペック、経費精算など)や、読み込ませている資料の概要をリストアップしてください。
💡コツ: 実際に参照させている資料の中で使われている用語を使って記載すると、AIの検索ヒット率が大きく向上します。また、対応範囲を明確にしておくことで、関係のない質問(雑談など)を適切に弾くことができます。
⚠️注意点(固有名詞の扱い): 固有名詞を含んでおくと、それらを含まない曖昧な質問にも対応しやすくなります。ただし、その固有名詞が資料のほとんどのページに登場するようなお決まりの言葉(例:社名など)である場合は、かえって検索の精度が下がる可能性があります。資料の特性に合わせて調整してください。 - 「よくある言い換え」の例を具体的にあげる
お客様が入力しそうな普段の言葉(口語表現)を、資料に載っている「正式名称」に言い換えて検索キーワードを補完したり、質問文を生成したりするように指示すると効果的です。
一般的な言い換えはシステムが自動で行いますが、自社ならではの言葉などは【普段の言葉 ➔ 資料にある正式な言葉】のセットで具体的に記載してください。
📝わかりやすい記入例:
・「休み」 ➔ 「有給休暇」「特別休暇」
・「指輪 大きく」 ➔ 「サイズ直し」 - 検索の邪魔になる言葉(除外ワード)は慎重に選ぶ
「自社」「弊社」といった、どの資料にも頻出して検索のノイズになりやすい言葉を「検索キーワードに含めないで」と指示するのは有効です。ただし、指定した言葉は検索に一切使われなくなります。答えを見つけるために本当に必要なキーワードまで除外してしまわないよう、実際の資料内容と照らし合わせて慎重に選定してください。 - システムの「基本ルール」は書かなくてOK!
「範囲外の質問には答えない」「不確実な情報は提示しない」といった、チャットボットとしての基本的な振る舞いやお約束は、すでにシステム内部で自動設定されています。この「利用用途」の欄に改めて同じルールを重ねて記載する必要はありません。
利用用途の作成例
ご自身の運用目的に最も近いテンプレートをコピーし、【 】の部分をご自身の情報に書き換えて設定画面に貼り付けてご活用ください。
営業担当の方が利用するチャットボットの場合
このチャットボットは、○○社の営業担当者向けの製品情報や営業プロセス、社内規定に関する問い合わせができるチャットボットです。
問い合わせの種類は主に以下の3パターンです。
状況を切り分けて回答・案内を行ってください。別の質問をしているときは、それ以外のパターンの話はしないでください。① 製品・サービスに関する問い合わせ(製品スペック、機能詳細、提案資料、導入事例など)
② 営業プロセスに関する問い合わせ(見積書作成、契約手続き、稟議申請、SFA等の社内システムの操作など)
③ 社内規定・各種手続きに関する問い合わせ(経費精算、営業コンプライアンス、就業規則など)
「自社名」や「株式会社〇〇」といった自社を指す用語は検索のノイズになるため、検索キーワードには絶対に含めないでください。
顧客向けに「自社製品・サービス」の質問に回答するチャットボット
このチャットボットが参照できる資料は、提供している製品・サービスに関する以下の【対象範囲】に限定されています。
お客様の問題解決をサポートするために機能してください。【対象範囲】
1.製品・サービスの基本情報(仕様、機能、使い方、推奨環境など)
2.契約・料金・各種手続き(新規申し込み、プラン変更、解約、請求内容など)
トラブルシューティング(エラーへの対応、ログインできない場合、故障時の対応など)
小売りの店舗スタッフが利用するチャットボット
例として、ジュエリーブランドの小売りスタッフに向けた例文を作成しています。
このチャットボットは、ジュエリーブランド「○○」の店舗スタッフ向けに、商品知識やアフターサービス、店舗運営マニュアルに関する問い合わせをサポートするチャットボットです。
お客様へのスムーズなご案内を実現するため、問い合わせの種類は主に以下の3パターンを想定しています。状況を切り分けて回答・案内を行ってください。
①商品・素材(コレクションのコンセプト、石・地金の特性、お手入れ等)
②アフターサービス(サイズ直しの可否、料金・期間、修理手順、保証規定等)
③店舗運営・各種手続き(免税、レジ操作、在庫取り寄せ、発送等)
【検索クエリ拡張時のルール】
・「自社ブランド名」「自社」「当店」などの用語は検索ノイズになるためキーワードに含めない。
・入力された単語から同義語や関連語を類推し拡張する。(例:「指輪 大きく」⇒「サイズ直し」「リング」を追加)
・②③に該当する場合は「マニュアル」「規定」「手順」などを検索クエリに付加し、該当資料が優先的にヒットしやすくする。
社内規程・手続きマニュアルを検索するシステム
このシステムは、従業員が社内規程や各種手続きに関する社内資料を的確に検索するためのシステムです。 ユーザーの質問意図を以下3つに分類し、該当資料がヒットするよう検索クエリを適切に拡張して連携してください。
①人事・労務(就業規則、勤怠、有給休暇、休職、評価制度など)
②総務・経理(経費精算、稟議フロー、出張手配、備品購入など)
③IT・コンプライアンス(情報セキュリティ規定、システム利用ルールなど)【クエリ拡張ルール】
・「弊社」「自社」「当社」などの用語は検索ノイズになるため含めない。
・従業員の口語表現から、規程類で使われる公式用語を類推し拡張する。
(例:「休み」⇒「有給休暇」「特別休暇」、「交通費」⇒「旅費交通費精算」)
・各種手続きに関する検索と判断した場合は、「規程」「マニュアル」「申請フロー」「フォーマット」などを検索クエリに付加し、公式資料が優先ヒットするように調整する。
設定方法
管理画面での事前設定
対話検索の精度向上には「利用用途」を入力するだけで反映されます。一方、「質問の自動作成アシスト(質問文生成)」も併せて利用する場合は、事前に以下の設定を有効にしてください。
- 管理画面の「設定」>「基本設定」>「LLM」内の「質問文生成機能の利用設定」が「有効」に変更されていることを確認してください。※「無効」の場合、「チャットボットの利用用途」は活用できません。

- 管理画面の「チューニング」>「精度パラメータ調整」より、「検索結果の関連度順の最適化」が「On」になっていることを確認してください。
※「Off」になっている場合、未回答時や関連度が低い際の自動質問生成アシスト機能はご利用いただけません。
チャットボットの利用用途設定方法
-
管理画面の「基本設定」>「チャット設定」を開く

-
上記のテンプレートをコピーして、「チャットボットの利用用途」に貼り付ける

-
右上の「保存」ボタンを押して完了です。
利用用途の活用方法
利用用途の設定が完了したら、チャット画面上での使用方法を確認しましょう。
- 質問に悩んだときや、回答が表示されなかった(関連度が低かった)ときに、AIが質問の作成をアシストします。
【質問に悩んだ場合】
入力欄にて半角スペースを入力してください。
【未回答の場合】※「検索結果の関連度順の最適化」が「On」の場合
【関連度が低い場合】※「検索結果の関連度順の最適化」が「On」の場合
※関連度の設定についてはこちらをご参照ください。
「関連性の高い回答が見つかりませんでした。関連する質問を新たに生成することができます。実行しますか?」と表示されますので、右のキラキラボタンをクリックしてください。 - キーワードを入力し、送信(↑)ボタンを押してください。下に質問の候補が表示されます。

- 候補から近しい内容をクリックし、入力欄に反映されたら送信ボタンを押してください。回答が表示されます。

解決できましたか?